鳥栖卓球センター（鳥栖卓球教室）

全国転勤のある金融機関でサラリーマン生活をしながら我が子に卓球をさせていた岡本さん。当時は会社から帰る時間も遅く、転勤するたびに赴任先で強豪クラブを探しお世話になり休日のみ自ら指導していたそうだ。
それぞれの強豪クラブでの指導を直接肌で感じるにつれて自分の卓球場・クラブを持ちたい意識が強くなり、全国・九州に目を向けた時に実家のある太宰府市に近い鳥栖の立地条件がマッチしたと説明する。
最初の立ち上げから、鳥栖に知人や人脈も無いので、ずっと苦労している。何をするにしても自分でしなければならなかったことは大変きつかったと話す。また、卓球人口や卓球の文化があまり無い鳥栖で卓球に興味を持ってもらうことの難しさを現在も痛感している。でもこのような地域だからこそ一生懸命頑張る生徒が出てくると涙が出るほど嬉しいと、やりがいを感じているようだ。
創業当初より、ジュニア層の育成・ミドル層の健康維持・シニア層の卓球療法の3つを目標に掲げていると話す。卓球は老若男女問わず誰でも出来、天候に左右されることのない、要はやりたいときに出来るスポーツとして最高の環境で取り組んで頂けるよう配慮しているそうだ。

現日本代表のミマ・ヒナ・ミウと同学年で非常に勝ち上がることが厳しかった中で、我が子が全国第3位になった。これだけやってもまだ上がいるのかと思い知らされたが、今となっては最高の思い出となったと熱く話す。生徒においては2年3ヶ月で全日本選手権に出場したこと。卓球界では低年齢化が加速している中でこの出来事は全国的に見てもあり得ないような快挙だったと語る。今まで越えられない壁を越えた時、またその子にとって高い壁を越えた時は指導者として最高にうれしい瞬間ですと嬉しそうに語る。

サッカーはサガン鳥栖、バレーは久光スプリングス、バスケットは佐賀バルーナーズ。卓球もと言いたいが、現時点では足元にも及ばないと謙遜した。
九州には日本卓球リーグに所属する実業団チームがない。当クラブから全国で戦える選手を育成して関東の大学等で成長しても九州に戻ってくる実業団チームがないと嘆く。そのためにこの日本卓球リーグに所属できるような実業団チームが必要であると力説する。
その基になる選手を育成することが当センターの役割であり、実業団チームまでの途中でやるべきことをやっていきたい。特にスポンサー募集については必須になってくるので人脈が無い中では大変ですがご協力頂ける企業様等を探していきたいと今後の抱負を語る。

主として医療機関や福祉施設等において、身体疾患・認知症や介護予防が必要な方、および精神疾患の方を対象に、医療・福祉職や卓球療法士が、卓球の用具を活用して医療的・社会的リハビリテーションを目指す方法とのこと。
卓球を活用して、身体的なリハビリ・認知症や介護予防・メンタル的な改善・生活リズムの改善
こういった主に4つの効果を期待した新たな取り組みだと考えているとのこと。

佐賀県出身の選手にとっては、選手としての適齢期に、地元で開催される。また、国スポ第1回大会という記念すべき大会に参加できる幸運を感じて欲しい。自身の努力の結果を十分に発揮して欲しいとエールを送る。