やすらぎ食空間 うらら

鳥栖市東町に佇む、旬の地元素材にこだわった飲食店。自家製のジャポネソース、鳥栖産のたまごを使った具沢山な茶碗蒸し等を求めて、常連客は何度も足を運ぶ。旬野菜を贅沢に使用した彩り豊かな料理は、見た目からも美味しく仕上げられており、食事を楽しんでもらいたい想いが伝わってくる。店内の雰囲気や接客に対する姿勢、お客様を喜ばせるための工夫が随所に見られる。
長年、飲食店を営業する上で心掛けていること等を、ジャズが流れるゆったりとした空間の中、店長・有馬ルミ子氏にお話を伺った。

昭和28年、和菓子店「春栄堂」を創業。昭和43年に二代目が洋菓子を取り入れ、「春栄堂」は50年間地域の方に愛される和洋菓子店としての幕を閉じた。
そして、「やすらぎ食空間　うらら」として平成14年に再スタートした。店内は、木材がふんだんに使われ、くつろいで食事を楽しめる空間となっている。カウンター席、テーブル席、ほりごたつ小上がり席、個室（最大24名様）など様々な席が用意されており、家族や友人との利用、祝い事での利用など幅広い年代・用途で重宝されている。初デートで利用されたお客様が、ご成婚まで至ったこともあるらしい。色々な人々の“縁”を繋ぐお店として根付いている。

店名の「うらら」は、空が晴れて、日が柔らかくのどかに、お客様を照らせるお店にしたいという願いから名付けられた。「以前から飲食店に興味があり、キッカケがあったことで一歩を踏み出すことができた」と笑みを浮かべながら語る。

数年前から「春栄堂」で販売されていた「マドレーヌ」の提供が始まった。ほのかに温かい「マドレーヌ」と一緒に添えられた「アイス」との相性は抜群。ランチを注文された際には、是非とも注文いただきたい一品。

「コロナ禍では通常営業ができず、常連客の方々に心配をかけてしまった。できることをしようとテイクアウトに取り組むと、うららを守りたいとの想いから1日100個以上の弁当を注文いただいたこともある。」と語る。
普段から来店された方に対して、「くつろいでもらいたい」「楽しんでもらいたい」と心掛けているからこその常連客の行動。生活の一部として、「うらら」が浸透していることがわかる一面。
「大変な時期ではあったが、お客様に支えらことで乗り越えられた。これからもお店と味を守り続けたいと感じた出来事です。」と有馬氏は話した。

有馬氏は、福岡の百貨店での勤務経験を有し、接客に対して並々ならぬ信念を持つ。
言葉遣いや姿勢等、お客様に喜んでもらう・不快にさせないための教育を徹底している。これまで何人ものアルバイト等の教育を行ってきた。「学生アルバイトが卒業後、ホテル業界へ進み、「うらら」での経験が糧となっていると報告を受けたときは、とても嬉しかった。初めは“いらっしゃいませ”が、うまく言えなかった子が大きく成長してくれた。努力が実を結んだことで、続けてきたことは間違ってなかったと実感している。」と、巣立ったスタッフが活躍を嬉しそうに話した。

「外観からは、どんなお店かわからない方もいらっしゃると思いますが、土日もランチ営業しておりますので、ぜひ一度お気軽にご来店ください！」

――　　メニュー（一部）　　――
　【ランチ】日替わりランチ、まぐろの漬け丼ランチ、佐世保直送ワイン仕込み　さばみりんランチ等
　【ディナーコース】（前日までに要予約）予算、要望に柔軟に対応可能3,000円（税別）～
　　　　　　　　　　　　ワインや佐賀の地酒等に合うメニューを提供

　　※ランチも、前日までに予約することで、コースに変更可能。