らんぶる台所家

喫茶店からとんかつ専門店へ―挑戦の軌跡

1972年(昭和47年)、鳥栖市にオープンした『らんぶる台所家』は、もともと喫茶店としてスタートしました。ハムサンドや軽食を中心に提供していた当時、まだ「カツサンド」を扱う喫茶店は珍しい存在でしたが、お客様の声に応えるため、カツサンドをメニューに加えることを決意。
その味を極めるため、鳥取県のとんかつ専門店で修行を重ね、とんかつの魅力に触れました。やがて「カツサンドだけではもったいない」との思いに至り、平成12年には業態を転換。喫茶店からとんかつ専門店へと生まれ変わり、「美味しいものを美味しく食べてもらう」という信念のもと、鳥栖市民の食卓を支えてきました。

名物「ひれカツサンド」と磨き続ける味

同店の看板メニューは、氷温熟成した九州産豚肉を使用した「ひれカツサンド」。二週間寝かせて、肉の旨みと柔らかさを、粗めのパン粉のサクッとした食感とふんわりしたパンが包み込む、シンプルながら贅沢な逸品です。
噛んだ瞬間に広がる肉の香ばしさは「一度食べたら忘れられない」と評判で、地元の学生から年配のお客様まで幅広い世代に愛されています。また、定食メニューの「とすかつ膳」や「ロースかつ定食」も人気を博し、店の柱を支えています。素材の選定から調理法まで徹底して守り抜く姿勢が、老舗の信頼を築いてきました。

受け継がれる味と家族の記憶

「らんぶる台所家」が提供しているのは単なる食事ではありません。お客様からは「サクサクなのに重くない」「最後まで美味しく食べられる」との声が絶えず寄せられています。
ある常連客は「子どもの頃に両親と食べた味を、今は自分の子どもと楽しんでいる」と語ります。ここでの食事は、味覚の記憶を超え、家族の思い出や世代をつなぐ役割を果たしています。
さらに、テイクアウトやお弁当の需要にも応え、家庭の食卓や差し入れとしても親しまれているのです。「美味しいものを美味しく」という姿勢は、料理だけでなく人々の暮らしや人生に彩りを添えています。

変化する時代と向き合う柔軟さ

半世紀以上経営を続ける中で、仕入れ価格の変動や健康志向の高まりなど、時代ごとの課題に直面してきました。その都度「変えるべき部分」と「守るべき部分」の見極めが問われます。
調理法や信念は一貫して守りつつも、メニューや提供スタイルは時代に合わせて調整。SNSや口コミを通じて若い世代の来店も増え、昔ながらの常連客と新しいお客様が同じ空間で食事を楽しむ光景は、店を続けてきた喜びを実感させます。
「人と人をつなぐ場でありたい」という思いが、この老舗の未来を形作っています。

鳥栖のまちと共に歩む老舗のこれから

鳥栖駅から徒歩3分。落ち着いた店内で味わえる名物ひれカツサンドやとんかつは、これからも地域の人々に愛され続けることでしょう。
休日には食べ歩きや仕入れの食材探しに出かける店主夫妻。その時間すらも仕事のヒントとなり、料理への情熱をさらに高めています。「仕事そのものが趣味」と語る姿からは、飲食業に対する揺るぎない情熱が伝わってきます。
らんぶる台所家は、これからも「まちの台所」として、食卓と人々の記憶に寄り添い続ける存在であり続けるに違いないでしょう。

小谷社長のスキ!

小谷 達之 社長

小谷 達之 社長

  • Q.鳥栖の行きつけのお店

    ・寿限無
    ・バーサタイル

  • Q.休日の過ごし方

    食べ歩きや仕入れの食材探しをしています。SNSなどでも積極的に情報を集め、妻と一緒に出かけることが多いです。その時間が仕事へのヒントにもつながっています。

  • Q.趣味

    ・仕事
    ・食べ歩き

☆基本情報

事業所名 らんぶる台所家
業種 とんかつ
住所 鳥栖市本通町1丁目810-26
TEL 0942-83-5148
SNS https://www.instagram.com/ranburudaidocoroya1972/
駐車場 なし
店休日 月曜日
営業 10:00~20:30(OS 20:00)